AIが急速に普及し、警備業務のデジタル化が進む今、「人的警備の価値は下がるのでは?」と感じる企業担当者も少なくありません。
しかし実際の現場では、人的警備の需要はむしろ増加傾向にあります。
建設現場の交通誘導、商業施設の巡回、イベント会場での来場者対応など、多くのシーンで“最終的に頼りになるのは人の判断力”という評価が定着しています。
本コラムでは、AI時代にもかかわらず人的警備が選ばれ続ける理由を深掘りし、警備会社を探している企業担当者が押さえておくべきポイントを整理します。
コストだけで判断できない人的警備の本質的価値とは何か、現場のリアルを踏まえて解説します。
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【人的警備が“見直される”背景とは】
AIや監視カメラの導入が進む一方で、現場では人的警備の存在価値が高まり続けています。
これは偶然ではなく、技術では補えない特性があるからです。
◇突発事案への即応性と判断力が圧倒的に高い
AI・カメラは記録や検知には優れていますが、現場で突発的に起きる状況への「判断」と「対応」は不得意です。
例えば、建設現場の交通誘導では以下のような事態が起こり得ます。
- 通行人が急に飛び出す
- 工事車両の進行ルートが変更される
- 周辺交通に予想外の渋滞が発生する
- 近隣住民からのクレームが入る
これらは事前にプログラムできない“非定型業務”の典型例で、瞬時の状況判断が求められます。
人的警備員は周囲の空気感、歩行者の動き、車両の運転特性などから総合的に判断し、最適な誘導を行うことが可能です。
さらに、事故の予兆行動やトラブル前の険悪な空気を察知し、未然にリスクを排除できる点も人的警備ならではの強みです。
これは長年の経験、現場感覚、コミュニケーション力が組み合わさって初めて実現できます。
【機械には代替できない「対人対応力」】
警備業務は単に警戒するだけではなく、“人に接すること”が本質的な役割の一部です。
◇ 顧客・利用者とのコミュニケーションが品質を左右する
イベント会場や商業施設では来場者対応の質が企業イメージに直結します。
「会場はどこですか?」
「身体が不自由なのですがサポートしてもらえますか?」
「道に迷いました」
こうした問い合わせに対し、柔軟で丁寧な対応ができるのは人的警備員だけです。
特にイベント警備では、来場者の感情の揺れや場の雰囲気を読みながら、トラブルの芽を早期に摘むことが求められます。
群集心理が働く場面や緊急避難が必要な状況では「伝え方」「誘導の仕方」が安全を左右するため、人が直接、声で指示する意義は非常に大きいのです。
AIは情報の提供や監視はできても、相手の理解度や感情に合わせて臨機応変に対応することは困難です。
コミュニケーションを伴う警備業務において、人の存在は不可欠だと言えます。
【現場と状況に応じて“最適化する柔軟性”】
警備現場は一つとして同じ状況がありません。
天候、時間帯、工事進捗、来場者数など、多くの変数が動的に変化します。
◇運用のカスタマイズ性と現場改善力
人的警備の最大のメリットは、状況に応じて運用をその場で最適化できる柔軟性がある点です。
・交通量が急増すれば誘導位置を変える
・混雑が発生すれば隊列を増員する
・近隣からの要望があればルートを調整する
・イベント会場で危険行動があれば入口動線を即時変更
このようにその場で判断し、現場全体の安全性を高める改善提案ができるのは「人」だけです。
また、人的警備は単なる労働力ではなく、現場の運営を最適化するパートナーとしての役割も担っています。
特に建設現場やイベント運営会社では現場ごとに必要な警備の質が異なるため、人的警備のカスタマイズ性が大きな価値につながっています。
【まとめ】
AIやカメラ・センサー技術が進化しても、人的警備が選ばれ続ける理由は明確です。
突発事案への即応性、利用者とのコミュニケーション力、状況に応じた柔軟な運用能力──
これらはすべて「人にしかできない領域」です。
建設現場・イベント会場では、こうした人的警備の価値が安全と円滑な運営を支えています。
信頼できる警備体制を整えたい企業様は、ぜひ人的警備の強みを活かした体制づくりをご検討ください。