年末年始は、多くの企業が長期休暇に入るタイミングです。
しかしこの「人の動きが止まる期間」は、侵入盗・設備破損・不審者侵入など、企業資産を狙うリスクが最も高まる時期でもあります。
特に工場・オフィス・倉庫は夜間無人となるケースが多く、敷地の広さや出入口の多さから目が行き届きにくい構造が犯罪者にとって
“狙いやすい”環境を生んでしまいます。
本コラムでは、「年末年始の防犯対策」をテーマに、企業が休業期間に押さえるべき実践的な警備ポイントを解説します。
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年末年始に企業が直面しやすい防犯リスク
【侵入盗・設備破壊が増える理由】
企業の休業期間は、犯罪者にとって“時間的余裕”が生まれる特別なタイミングです。
工場や倉庫は出入口や搬入口が多く、外周フェンスから建物までの距離が広いこともあり、侵入されても発見が遅れる可能性があります。
また、資材や電動工具・部品・機械など、換金性の高い物品が保管されているケースでは狙われる確率はさらに高まります。
オフィスにおいても、現金・PC・書類といった情報資産が放置されやすく、年末年始は社内管理体制が分断されるため
内外からのリスクが高まります。
特に夜間警備が常駐していない企業は、抑止力の低さを犯罪者に見抜かれることも少なくありません。
【休業前に必ず実施すべき対策】
◇「人」「設備」「情報」の3方向から点検する
年末年始の防犯対策は、単に戸締まりを強化するだけでは不十分です。企業が行うべきは「3方向の点検」です。
①人(ヒューマンチェック)
- 施錠の最終確認
- 不要物の撤去
- 資産リストの最新化
- 立入禁止区域の明確化
②設備(セキュリティ強化)
- 防犯カメラの死角チェック
- 夜間照明・人感センサーの作動確認
- アラート機器や警報装置のテスト
- 倉庫シャッター・窓の破損確認
③情報(管理・漏えい対策)
- PC・サーバーの施錠
- 重要書類の保管庫移動
- 社内告知による退勤者への注意喚起
これらは、警備会社が提供する年末年始の「巡回警備」と組み合わせることで、より確実性が高まります。
【工場・倉庫で特に重要となる警備ポイント】
◇広い敷地特有の“死角”をどうなくすか
工場や倉庫では、敷地が広いがゆえに死角が生まれやすい点が特徴です。
外部フェンス・荷捌きエリア・資材置き場・出入口周辺など、複数エリアに分散管理が必要となります。
効果的な対策は以下の通りです。
- 警備員による定期巡回(外周・建物・設備)
- 夜間の照明強化(特に搬入口・裏口)
- 車両出入りの交通誘導警備(不審車両の排除)
- 施錠強化・南京錠の二重化
- 監視カメラの録画状態・通信状態のチェック
特に年末年始はトラックや業者の出入りが非常に減るため、不審車両が入り込むだけで周囲から目立つものの、
無人状態ゆえ発見が遅れるリスクがあります。
警備員による巡回が「抑止力」と「早期発見」に直結します。
【オフィス・商業施設で必要な防犯対策】
◇情報資産の保全と内部不正の防止
オフィスの場合、侵入盗だけでなく「情報資産の持ち出し」や「内部不正」も年末年始には注意が必要です。
人事・総務担当者が不在になる期間が長くなるため、次のような対策が求められます。
- PCの施錠・ログアウトの徹底
- 社内ネットワークのアクセス権制限
- 重要書類の保管庫への移動
- 入退室管理ログの確認
- 非常階段・屋外通路など“裏動線”の施錠強化
また商業施設では、店舗ごとに閉店作業の質が異なるため、警備会社による閉館前チェック(シャッター・非常口・共用部)が有効です。
【年末年始に最適な警備サービスの選び方】
◇「巡回・常駐・機械警備」の組み合わせが最重要
休業期間の防犯体制を構築する際は、以下の3つの警備手段を組み合わせると効果が最大化します。
- 巡回警備
- 夜間・休日に警備員が現地を巡視
- 施錠チェック、設備異常の早期発見に有効
- 常駐警備
- 施設の規模が大きい場合に効果的
- 出入口管理・記録・緊急対応の即時化が可能
- 機械警備(センサー・警報)
- 侵入の初動検知
- 人的警備が不在の時間帯を補完
中小規模のオフィスでは巡回+機械警備、大規模工場では常駐+巡回が適しています。
警備会社を選ぶ際には「年末年始の特別体制があるか」「緊急時の駆けつけ時間」「交通誘導の併用が可能か」などを基準にすると
より実効性の高い防犯体制を構築できます。
【まとめ】
年末年始の長期休暇は、企業にとって最大の防犯リスク期間です。
工場・倉庫・オフィスそれぞれに特有の脆弱性があり、侵入盗や設備破損、内部不正などあらゆるリスクが高まります。
休業前の点検から、巡回・常駐・機械警備の組み合わせによる多層防御まで、計画的な対策が不可欠です。
「年末年始は警備が手薄で不安」「敷地全体の警備体制を見直したい」と感じている企業様は
ぜひ一度プロの警備会社へ相談することをおすすめします。
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